大切なペットが亡くなったときの正しい弔い方(火葬・埋葬)

できれば考えたくないことですが、大切にしているペットの死は必ずやってきます。そして、そんなペットの死に直面したとき、私たちがすべき対応とはどういったものなのでしょうか?筆者の実体験も含めながら紹介してゆきたいと思います。
 

痛ましい記憶

筆者が幼い頃に、実家で飼っていた犬が亡くなりました。

裏庭にある犬小屋にいつものようにご飯をあげにいくと、横たわって苦しそうに息をしている愛犬の姿がありました。

かなりの老齢だったので覚悟はしていましたが間もなくして息をひきとりました。

母は亡くなった犬をすぐにダンボールの箱に入れました。

幼いながらにその光景を見るのは心苦しいものがありましたが、夏場だったこともあり腐敗を心配したのでしょう。

実際、遺体からはすぐに蛆が湧きはじめました。

そのまま放っておくわけにもいかないので、母はすぐに役所に電話をして遺体を引き取りにきて貰いました。

役所の「収集課」というところでは、ペットや野良猫・野良犬・野鳥などの動物の死体を引き取ってくれるのです。

しかし、ここでの死体の処理の仕方は「ゴミと一緒に焼却する」といったものになります。

長年一緒に暮らしたペットをゴミとして償却してしまったといことに今でも後悔の念があります。
 

ペットの弔い方は早めに決めておくべき

筆者の幼少期には、まだまだペット霊園や動物霊園というものがそれほど一般的ではありませんでした。しかし、今の時代は探せば必ず近くにペット霊園や動物霊園が見つかると思います。ペット霊園や動物霊園では、人間と同じようにペットを弔ってくれます。

勿論、役所の収集課での処理と比べれば圧倒的に料金は高いですが、長年連れ添った家族のような存在ですから、やはりしっかりと弔ってあげるのが飼い主の責任かと思います。

いざ亡くなってしまうと気も動転してしまいますので、老齢のペットを飼われている方はなるべく早いうちに、ペットの弔い方を考えておいた方がよろしいかと思います。
 

ペット霊園(動物霊園)は何をしてくれるの?

ペット霊園(動物霊園)では、人間の場合と同じように、火葬から納骨、埋葬、ご供養までを行ってくれます。最後までそばでペットを見送ってあげることができますのでペットも寂しくないでしょうし、残された家族の心の整理にもなるでしょう。
 

ペットが亡くなったときまず最初にすべきこと

ペットが亡くなった際には、まず、遺体を適切な状態に保つように、以下の対応をしましょう。

遺体を綺麗にする

体の下にシートを敷き、体を綺麗にしてあげましょう。

遺体をダンボール等の箱に入れる

遺体のサイズに合うダンボール箱を用意し、毛布やバスタオルを敷きましょう。

遺体を冷やす

保冷剤等で遺体を十分に冷やしましょう。

このようにしばらくの間自宅で遺体を安置できるようにした上で葬儀(火葬)の手配を行ってください。
 

ペット火葬の種類

ペット霊園(動物霊園)での火葬方法には主に以下のような種類があります。

個別火葬

ペットの遺体を個別に火葬する方法で最もスタンダードと言えます。火葬中の立ち会いや収骨も可能です。

合同火葬

複数のペットの遺体を一緒に火葬する方法です。火葬中の立ち会いや収骨はできません。

自宅火葬

移動火葬車が自宅近くまで来て訪問で火葬をしてくれます。ご近所への配慮などもあってあまり利用される方は多くはないかと思います。
 

ペット火葬の料金相場

以下にペット火葬の料金相場を紹介しておきます。

個別火葬(立ち会い)

小動物 2万円~
小型犬・猫・兎 3万円~6万円
大型犬 5万円~8万円

個別火葬(お任せ)

小動物 1万5000円~
小型犬・猫・兎 2万円~4万円
大型犬 3万円~6万円

合同火葬

小動物 5000円~
小型犬・猫・兎 1万円~2万円
大型犬 2万5000円~4万円

 

ペット火葬料金参考

 

まとめ

老齢なペットをお飼いになっている方は、いざそのときがきて慌てることのないよう、予めご家族でお別れのときの方法についてもある程度考えておかれるとよろしいかもしれません。

大切なペットが亡くなったときの正しい弔い方(火葬・埋葬)
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